7月の日記

7月19日「姉妹で奏でる声と笛」無事に終演致しました!

この姉妹コンサートシリーズを開催するのは約3年振りで、準備に時間がなかったこともあり当日までバタバタと過ごしましたが、

たくさんのお客さまにご来場いただき、久し振りの姉妹での演奏を見守っていただきました。


前半はオールバッハプログラムで、憧れだった『マタイ受難曲』のアリアなどを歌いました。バッハ=グノーのアヴェ・マリアも、実は演奏会で歌ったのは初めてです。

前半はバッハの宗教曲から世俗カンタータまで色々な曲を集めたのですが、演奏面で悔いの残る箇所がありました。バロック音楽は本当に難しいと痛感しました。


休憩15分で浴衣に着替え、息つく暇もなく後半です。

2部の最初にはカプレ作曲〈見えない笛〉を演奏しました。この曲には多くの作曲家が曲をつけていて、どの作品にするか迷ったのですが、姉のお気に入りのカプレに決まりました。

よく「着物で歌って苦しくない?」と聞かれるので白状しますが、着物よりもサイズ調節の利かないドレスの方が苦しいのです。この日も実際浴衣に着替えてからの方が深く息を吸うことが出来ました。数日前にドレスを試着したときは全く問題なかったのに、体型管理も実力のうちですね。

久し振りに演奏した、フルートと朗読のための〈笛吹き女〉はパリに留学しフルートを学んでいた詩人、深尾須磨子の詩による作品です。姉の留学中何度か私もドイツに旅行したので、ほんのすこーしですが異国で音楽を学ぶ孤独や日本への望郷の思いを疑似体験でき、新たな気持ちで取り組みました。

来月も朗読と歌で初演させていただく現代音楽のコンサートがありますので、上手に喋れるよう発声練習を続けたいと思います。

後半、私にとっての目玉は「あんこまパン」の演奏でした。これは姉がプログラミングしてくれて久々に歌うことにしたのですが、本番になると間の取り方だったり表現をリハーサルよりも大げさにしてみたくなったりして、ピアニストを困らせてしまったかな、と思います。

ジャズやボサノヴァのアレンジを取り入れた〈夏の唱歌メドレー〉が思いがけずご好評いただいたことも嬉しかったです。終演後にご来場いただいた方々に温かいお声をかけていただいたり、メッセージをいただいたりと本当に嬉しかったです。

前半にぽろぽろと失敗してしまい申し訳なかったので、今後の演奏会ではもっともっと楽しいプログラムとぶれない音楽をお届けできるよう頑張りたいと思います!


演奏会にご来場くださった皆さま、私たち姉妹を支えてくださる皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします!