5月の日記

姉の一時帰国にくっついて、ドイツに行ってきました!

高校の研修旅行以来の海外旅行で、パスポートから取り直しました。

ドバイを経由してハンブルクへ。入国審査や電車の乗り継ぎなど、ドキドキすることばかりでした。

初日はそのまま姉のお世話になっているご家族のお宅に泊めていただきました。とても空気のきれいな街でした。

ブレーメンでは小さな劇場でオペラ形式に演出されたヘンデルのオラトリオを観たり、姉の通う大学のコンサートに出かけました。姉の暮らしぶりが見られて楽しい毎日でした。

ドイツ語での観劇が不安だった『ライオンキング』は大感激でした!専用の船が迎えに来て劇場に着く前から楽しめました。

ハンブルクのミニチュア博物館は日本語のブックレットが置いてあるくらい、観光地としてにぎわっていました。

ものすごく精巧なミニチュアが並んで、見ごたえたっぷりでした。この季節、街に出店が出ているイチゴのかたちのアスパラ屋さんさんのミニチュアも。白アスパラはスーパーにも並んでいて、いろんな料理にして食べました。日本の缶詰とは全然違う美味しさがありました。

最終日は姉に予定があったので、ブレーメンからハンブルクまでは一人で移動。飛行機に乗るまでは姉のお友達に助けてもらいました。旅立つまでは不安ばかりでしたが、本当にドイツに行けて良かったです!

25日は、浜寺公園バラ園でのたそがれコンサートでした。

今年は音楽高校の同級生トリオで演奏させて頂きました。クラリネットくんとは久しぶりの共演だったので、プログラム選びからとても楽しく準備しました。

トリオのメインに持ってきたのは、シューベルトの〈岩の上の羊飼い〉で、10分程もある大曲です。クラリネットとソプラノと言えばこの曲!と言えるほど有名な曲で、ずっと歌ってみたいと思っていました。

 毎年直射日光を浴びながらのリハーサルと、コンサートの途中日が暮れてからの冷え込みの温度差に苦労するのですが、今年はステージの風除けを新調してくださったこともあってか、あまり冷えや強風を感じることもなく演奏を終えることが出来ました。

今回は「ピエール・ド・ロンサール」というバラを髪に飾らせて頂きました。詩人ロンサールの名前のついた小ぶりで可愛いバラです。ロンサールは自然に恋心を投影させた詩がとても美しく、ミヨー作曲の「ロンサールの4つの歌」より〈神様のご加護がありますように〉を選曲したので、このバラがバラ園にあることを前もって聞いて、咲くのを心待ちにしていました。

31日は、伏見桃山のレストランPOKINSさまにてソロコンサートでした。美味しいお食事の後に演奏を聴いていただくコンサートで、プログラムも前菜・メインと考えて構成しました。
ベッリーニ作曲の”3つのアリエッタ”を初め、イタリアの作品を中心に選曲しました。アリアは、ヴェルディ生誕250年にちなんで『椿姫』の〈乾杯の歌〉と『リゴレット』の〈慕わしい人の名は〉を。

メインは戯曲『ロミオとジュリエット』に関係する曲を3曲。

Nino Rota:A time for us ”Romeo and Juliet”

Bernstein:Somewhere ”West Side Story”

Bellini:Oh! quante volte ”I Capuleti e i Montecchi”

短い曲から、だんだんと大曲へ。ピアノソロを挟みながらではありましたが、1時間たっぷり歌って体力を使いました。

アンコールはデザート代わりに〈チョコレート・ダモーレ〉という甘いメロディーが親しみやすいワルツを歌いました。演奏後には私たちも美味しいディナーを頂きすっかり元気になりました!

色々なところでお世話になった皆さま、本当にありがとうございました!